9月23日(月)秋分の日
中央線の韮崎駅で下車して、ここで東京方面、名古屋方面からの連中と集合、遠くは札幌、熊本から参加の9人のメンバーだ。バスに乗り換えて奥に行くと未舗装の細い林道を揺られ終点の青木鉱泉に着いた。この季節になると人も少ない。静かな山中の宿だった。明日は今回一番の登りが待っているので皆あまり飲まない。寝る頃は晴れていたが夜中雨が降っていた。青木鉱泉は温泉好き、山好きな人達にはよく知られた鉱泉だそうです。今でも一泊2食で1万円を切る宿があるとかですがよく調べて下さい。
1日目 9月24日(火)曇り時々晴れ
今日は青木鉱泉からオベリスクで名高い地蔵まで登り、鳳凰小屋に泊まるだけです 朝のうち小雨が残っていたので雨具を着て出掛けたが直ぐに止んだ。7時45分発。沢沿いのドンドコ沢沿いのコースを歩く。最初は沢沿いで傾斜は緩いが1,300m辺りの堰堤を過ぎると山腹に取り付き傾斜はきつくなってくる。二時間ほどで南精進滝が見えてくる。一休みして歩きだすと道は急登になって又2時間ほどで白糸の滝が少し遠くに現れた。これ幸い又休む。次は1時間ほどで五色滝が現れる。この滝には少し急坂を下ると滝の近くまで降りることが出来る。この沢の最も豪華な滝だそうである。此処を過ぎて暫く登ると傾斜は緩くなり地蔵ヶ岳のオベリスクが見えだしてきた。沢の川原を歩いて漸く2,380mに建つ鳳凰小屋に14時過ぎに着いた。
未だ他の客は少なく、さっそく外のテーブルに座り、ビールで乾杯して無事到着を祝った。ロートルグループにしてはガイドブックに記載されている標準時間くらいで着いた事になる。まだ他の客は少なく、早速外のテーブルに座りビールで乾杯して無事到着を祝った。ロートルグループにしてはガイドブックに記載されている標準時間くらいで着いた事になる。
この小屋はお世辞にも立派とは言い難く、寝室は全体が2段になった大部屋で食事も平均以下だったが、トイレは外にあり存外清潔だった。
青木鉱泉7:35―南精進滝9;50―白糸の滝11:50―五色の滝12:50―
―鳳凰小屋14:00 (泊)
2日目 9月25日(水)曇り時々晴れ
6時40分に小屋の親爺に送られて出発、今日も最初のうちは雨が心配で雨具を着て出た。他の泊まり客の大半は地蔵ヶ岳まで登って引き返し、稜線伝いに歩き御座石鉱泉側に下山する人が多いようだ。
ガスの中、急登をゆっくり歩き、一度休んで8時頃ガスで霞む地蔵岳のオベリスク基部に着いた。残念ながらオベリスクはガスの中でぼんやりとしか見えない。後から来た若者達は登據道具を持ってオベリスクに登ると言って勇んで行った。賽ノ河原から赤抜沢ノ頭に達し100mばかり下ると観音岳への登りが始まる。最後の標高差200mほど喘いで登り、今回最高峰の観音岳2,840mに10時30分に着いて記念写真を撮った。本来なら右手に白峰三山、左には富士山を望みながらの稜線歩きの筈だが今日はガスで閉ざされている。ここを越えると後は殆ど下りばかりだ。ハイマツ交じりの岩稜の稜線を進み、薬師岳を越えて肩薬師岳小屋で一休み。この先2,500m辺りの森林限界を下るとシラビソの樹林歩きとなり今日泊まりの南御室小屋までかなりの急坂となる。13時前にシラビソ林の中にある広場の南御室小屋に着いた。今日は我々の他は二人組2パーティーの静かな小屋だった。
ここはテント場になっており、トイレは共通で外の遠いところにある。水場もかなり遠いがおいしい水が勢いよく流れている。夕焼けが綺麗だった。
鳳凰小屋6:40―地蔵ヶ岳オベリスクの基部8:10―観音岳10:30―薬師岳11:20―
薬師岳小屋11:35―南御室小屋12:55 (泊)
3日目 9月26日(木)曇り時々晴れ
7時出発、緩やかなシラビソの樹林を歩く。南アルプスはシラビソの樹林帯が多い。苺平に着き荷物を置いて西に20分ほど樹林を登り辻山に向かった。20分ほどで展望のきく辻山に着いた。今回漸く南アルプスの展望が開けた。正面に農鳥岳、間ノ岳、北岳の白根三山が間近に、遠く笊ヶ岳方面から甲斐駒ヶ岳が見事に並んだ。歩いてきた薬師岳の右側に八ヶ岳も見える。一頻り写真を撮って戻り、1時間程々歩くと杖立峠に着く。ここからの眺めもいい。峠から大崖頭山(おおがれあたまやま)の西を巻く少しの登りを乗越すと夜叉神峠への急坂が始まる。樹林の中を転ばないように慎重に歩くと1時間ほどで夜叉神小屋に着いた。視界が開け白峰三山の眺めが良いはずだがガスが出てきて展望はなかった。夜叉神小屋は週末の営業が中心とかで今日は閉じていた。少し下ると本当の夜叉神峠が現れ、ここからの下山道は遊歩道並みに幅広く整備されている。ジグザグを繰り返し50分ほどで車道の夜叉神峠登山口に着き、バスを待って芦安温泉に着いた。
温泉にゆっくり浸かり3日間の汗を流しておいしいビールを飲んで打ち上げをやりました。
南御室小屋7:00―苺平7:35―辻山7:55~8:15―杖立峠9:00―夜叉神峠小屋11:00―夜叉神峠登山口12:00 芦安温泉13;00
4日目 9月27日(金)晴れ
ジャンボタクシーで甲府駅に出て、来る時と同様中央線経由で名古屋に出て広島に帰ったが、天気も良く車窓からは地蔵ヶ岳のオベリスクがはっきり見えた。また以前登った甲斐駒ケ岳とその際歩いた黒戸尾根が見えたのも感慨深かった。
普通ならこのコースは1泊コースで歩くのが普通かもしれませんンが、学生時代のOBのグループでの山歩きでスタートとゴールは温泉宿としてゆっくりのんびり歩いたので、私は7月の手術後でも歩けました。
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